6061 アルミニウム合金は、熱処理と事前伸張プロセスを経て製造される高品質のアルミニウム合金製品です。
6061アルミニウム合金の主な合金元素はマグネシウムとシリコンで、Mg2Si相を形成します。マンガンとクロムを一定量含むと、鉄の有害な影響を中和することができます。また、耐食性を大幅に低下させることなく合金の強度を向上させるために、少量の銅や亜鉛を添加することもあります。導電性材料にも少量の銅を添加することで、チタンや鉄の導電性への悪影響を相殺することができます。ジルコニウムやチタンは結晶粒を微細化し、再結晶組織を制御することができます。さらに、被削性を向上させるために、鉛やビスマスを添加することもできます。アルミニウム中のMg2Si固溶体は、合金に人工的な時効硬化機能を与えます。
アルミニウム合金基本状態コード:
Fフリー加工状態は、成形工程における加工硬化および熱処理条件に特別な要件がある製品に適用されます。この状態の製品の機械的特性は規定されていません(一般的ではありません)。
焼鈍状態は、最低の強度を得るために完全な焼鈍を経た加工製品に適しています(時々発生します)
H加工硬化状態は、加工硬化によって強度を向上させる製品に適しています。加工硬化後、強度を低下させるために追加の熱処理を施す(または施さない)ことができます(通常は熱処理なしの強化材)。
W固溶体熱処理状態は不安定な状態であり、固溶体熱処理を経て室温で自然時効処理された合金にのみ適用されます。この状態コードは、製品が自然時効段階にあることのみを示します(一般的ではありません)。
T熱処理状態(F、O、H状態とは異なります)は、熱処理後の安定性を確保するために加工硬化処理を行った(または行っていない)製品に適しています。Tコードの後には1つ以上のアラビア数字が続きます(通常は熱処理強化材の場合)。熱処理されていない強化アルミニウム合金の一般的な状態コードは、通常、Hの文字に2桁の数字が続きます。
スポット仕様
6061アルミニウムシート/プレート: 0.3mm~500mm(厚さ)
6061アルミ棒: 3.0mm~500mm(直径)
投稿日時: 2024年7月26日